SIM用コックピットに思い出のシートを

SIMレーシング

きっかけはグランツーリスモSPORT

 わたしがSIMレースに初めて触れたのは2017年。
グランツーリスモSPORTが発売された当時は、GT6と比べよりオンラインレースが中心になったゲーム性に最初は違和感を感じましたが、AIと戦うオフラインと比べ対人戦での駆け引きは実車でのレース若いころにしていた私としては、のめり込むのに時間はかかりませんでした。

 最初はPS4純正パッドから始まり、リアルに近づけたくなりハンコン スラストマスターのT300RSを購入しテーブルにモニターとハンコンを付けて足元にペダルを置きパソコンチェアに腰かけて遊んでいました。
少しするとよりブレーキにリアル感が欲しくなりT300RSとセットのペダルT3PAに付属しているブレーキ用MODを利用しようとすると軽いブレーキやアクセルオンは問題ないがハードブレーキングの時に椅子が動いてしまい踏圧が一定に保てず悪戦苦闘。ブレーキのコントロールはし易くなったけど椅子の動きはコントロールできずにどうしようかと悩んでいました。

思い出の品を再利用

 どうにかしよう?とスタンドやコクピットを探しましたが部屋のレイアウトや広さ的にちょうどいいものもなく「だったら自分で作っちゃおう!」そして「どうせ作るなら実車で自分が使っていたものを利用しよう」と思い立ち、実家に帰り物置を漁って以前自分の車につけていたRECAROのSP-GNとシートレール・4点シートベルトなど持ち帰り自作コックピットへ再利用。

 現役ドライバーさんや元ドライバーさんも自分の乗っていた車の純正シートや外部部品(フルバケやセミバケ)をそのまま流用するとより愛着が持てるのでお勧めです。
後で紹介しますがシートレールも少し加工すればそのまま使えるのでSIM用のコックピットでありながら実車の様にシートがスライドするようにできるので乗り降りも楽になりますよ!

実際のシートをご紹介

では実際にどんな感じなのかをご紹介

埃まみれだったのをパッド外しクッションも外して洗濯、本体もアルコールやパーツクリーナーできれいにしましたが、擦れて破れてしまった個所(写真左下)は全部繕ったり・リペア屋さんに出しても良かったのですが、思い出というか何となくそのまま残してみました。 当時スリムだったわたしにはSP-GNは少し横幅が広く横Gがかかる際に腰というか太ももというか膝というか…をシートにギュッと押し付けて踏ん張っていたのを思い出しました。

シートレールはRECARO純正のBNR32用

シートレールはRECARO SP-GN対応の純正品でBNR32用のローポジションだったと記憶していますが、間違っていたらごめんなさい。 通常のシートレールは左右対称ではないため、SUSフレームにはそのままでは取付できない場合が多く(シートレールのつくりにもよりますが、無理くりやれば出来ないこともないが、フレームとの接続面が少なく歪になるので、ブレーキングなどシートに圧力がかかる時の強度に問題が出かねない)ので不必要な部分をグラインダーでカットし更に取付用の穴を追加しました。 結果、強度にも問題なくシートもスライド出来るようになっています。

意味は全くないけど気分があがる4点シートベルト

シートと同時に利用していたサベルトの4点シートベルト。はっきり言ってまったく意味がないどころか乗り降りの邪魔になるだけどものですが気分が上がるのでこれも自己満足目的で利用。 取付にはシートベルトアンカー部分(実車だと後方部分)と横に出てくるベルトを固定するための取付ステーをSUSフレームに4つ増設してあります。 取り付けたい人がいるのであれば注意点としてご存じの方もいるかと思いますが、シートベルトのアンカーボルトには7/16-20UNFという特殊な規格のボルト(世界基準)が使われていますので、ナットはDIYのホームセンターより車関連のお店のほうが見つかるかと思います。

前から見るとこんな感じ。
サベルトの肩パットが片方しか見つからずチグハグなのはご容赦を。

 で現在わたしが利用しているセットはというと、ホイルベースはT300RSからFANATECのGran Turismo DD Proに変更。自宅用をダイレクトドライブに変更したかった事・GTS&GT7をやりたかった事の2点を基準に考えてのチョイスで、欧米版のDD1を輸入する手もあったのですがコロナ過で海外輸送が滞っていたこと(購入当時はEMSがほぼ止まっていました)・DD1は本体の大きさ(奥行)が2倍近くあることを考慮しコンパクトかつすぐ手に入るGran Turismo DD Proに決めました。
ハンドルはClubSport Lenkrad Formula V2.5 Xを利用。iRaceingでは多くのボタンやスイッチ類はとても便利に利用できますが、GTS/GT7では対応しているボタンが少ないのでFormula V2.5 Xの利点があまり活用できないのとドリフトが非常にやりづらいので普通の円形ステアリングのほうがおすすめです。

また現行モデルのFANATECのホイルベースのいい点としてはT300RSやT-GTと比べてダイレクトドライブによるフォースフィードバック(以降FFB)のレスポンスの良さはもちろんのこと、ホイルベース側のFFB設定を複数持つことができて更にハンコンのスイッチなどで簡単に設定変更できること。プレステ以外にもPCやXboxでのSIM(iRacingやACCなど)を楽しむ人にとって利点だと思います。まあマルチデバイス(PS/Xbox/PC)に公式対応しているハンコンがFANATECしかも欧米版のDD1かGT DD Proしかないのも選ぶ側としては寂しいので対応製品が増えてほしいものです…

 ホイルベース変更に伴い、ハンドル取り付け部分のSUSフレームも変更。
DD Proの場合、取付位置は下部と側面と2種類ありますが、高さの調整がいやすいように側面を利用。少し見にくいですが高さ調整後の下側には振動吸収用にヨガブロックを加工して入れてあります。(本体下に見える紫の物体です)

ペダルはDD Proと合わせてClubSport Pedals V3に変更。ブレーキにだけダンパーキットを付けています。

あらためて言うほどではないですが、やっぱりロードセルブレーキのフィーリングは良いですね。
FANATEC以外にもHeusinkveldやSIMFORCEなどおすすめのペダルはありますがプレステで利用できるという点のみでV3は最高だと思っています。

ペダル取り付け部分は自由に角度調整できるようにSUSフレームとL字ステーを利用して作成。

正面からはこんな感じとなります。

ディスプレイはJAPANNEXTの4K&HDR対応モデル。iRacingだけであれば解像度を落としてリフレッシュレートの高いものを使う選択肢もあったのですが、グランツーリスモを楽しむ上で4KかつHDR対応を優先しました。
それに部屋のスペースがもっとあれば3画面も欲しいのですが省スペース的にはこれがベターな選択だと思っています。

ちなみにセット全体での大きさは…
高さ(120cm)横幅(66cm)奥行(140cm)と畳1畳より少し小さいサイズとなっています。

ほかにはハンドルの下側にキーボードを置くようの棚と、左側に車用のドリンクホルダーを加工して配置。ハンドル右側にはArduino(プログラムを書き換えられる電子基板)を利用して自作したスイッチボックスを付けています。

そんなこんなで楽しいSIMレース

色々と創意工夫や試行錯誤を繰り返しながら少しづつアップデートを繰り返しているMYコックピット。
昔は実車で走っていた方もそうでない方も「興味があったら是非とも始めてほしい」「日本での競技人口がもっと増えてほしい」と思いながら、わたしの経験やノウハウを利用して導入までのアドバイスもしています。レースは敷居が高いかな?費用はどれぐらいだろう?などなど疑問がありましたらお気軽にお声がけください。

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